【お知らせ】神戸石炭行政訴訟 上告棄却・上告受理申立不受理について
2022年5月6日に最高裁へ上告手続きを行った神戸石炭行政訴訟ですが、2023年3月9日に上告棄却・上告申立不受理となりました。
神戸石炭行政訴訟は、神戸発電所3-4号機の建設を認めた国の判断の取り消しを求め、2018年11月19日に提起したものです。
今回の最高裁判断に対する見解については、後日発表する予定です。
【原告・弁護団の3/9に報道機関へ公表したコメント】
神戸製鋼の新設石炭火力発電所に関する国に対する行政訴訟（経済産業大臣による環境影響評価書の確定通知（行政処分）の取消請求）について、原告らは、 気候変動による被害を理由とする主張に関して原告適格を否定し、また主張を制限した大阪高裁の判決に対して上告及び上告受理申立 をしていましたが、最高裁判所は、２０２３年３月９日付で、原告らの上告を棄却し、上告受理申立について受理しない決定をしました。 世界において、
気候変動およびそれを加速するCO2の大量排出は違法な人権侵害 であると認識され、世界各国の裁判所がこれを前提とした判決を次々に下している中、 本件についてCO2の大量排出行為について行政訴訟で争うことを認めなかった最高裁の 決定は、気候変動による被害について司法よる救済の道を閉ざしかねないも のであり、原告団・弁護団は、最高裁の判断に対して強く抗議します。 原告団・弁護団は、事業者に対する民事訴訟を通じ、引き続き、
本件の新設石炭火力発電所の稼働を争い、CO2の大量排出による人権侵害からの救済について、 司法が正しい役割を果たすことを求めていきます。
【報道記事】
神戸製鋼・石炭火力発電所 環境アセス訴訟 上告審も住民敗訴「気候変動被害、司法による救済閉ざすのか」（ラジオ関西 2023/3/13）
神戸製鋼「石炭火力発電所」建設めぐる裁判 周辺住民らの上告棄却 最高裁判所（MBS 2023/03/11）
神戸製鋼・石炭火力アセス訴訟 最高裁が上告棄却 住民側の敗訴確定（毎日新聞 2023/03/10）
神鋼の石炭火力発電巡る行政訴訟 住民側の敗訴確定 最高裁が上告を棄却決定（神戸新聞 2023/03/10）
