【お知らせ】国連環境計画(UNEP)発行の報告書に神戸石炭訴訟が掲載

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2021年1月26日、UNEP(国連環境計画)がGlobal Climate Litigation Report 2020 Status Reviewをオンラインで公刊しました。これは2017年にUNEPが国連機関として初めて気候変動訴訟に関する報告書として公刊したThe Status of Climate Change Litigation: A Global Reviewの更新版と位置づけられています。

本報告書では2020年7月1日を基準時として、前回の報告書同様、世界の気候変動訴訟について、その主張内容や当事者の属性に応じて大きく(1)気候に対する権利を主張するもの、(2)国内法規の適切な履行を求めるもの、(3)化石燃料利用に反対するもの、(4)企業の責任を問うもの、(5)適応策の不採用ないし適応策がもたらす影響への不適切な評価を争うもの、(6)気候変動に関する不十分な情報公開およびグリーンウォッシュを争うもの、の6カテゴリーに分類し、概説した上で、今後の方向性の見通しを示しています。神戸石炭訴訟が証拠提出したオランダ最高裁判決についても随所で言及されています。

この報告書に今回、「(3)化石燃料の利用に反対するもの」の分類で、神戸石炭訴訟が掲載されました(21頁右段)。

原告側の主張について、以下3点を挙げています。
第1に、健康平穏生活権および安定気候享受権侵害を理由とする発電所建設差止請求の点、第2に、新設発電所からのCO2排出量について、国が掲げる2030年目標および2050年目標に整合しない点、そして第3に、従前の公害被害により既に大気汚染が進んでいる場所であるにも関わらず、住宅地付近に新たな大気汚染源を認めることになる点です。

国連環境計画による本報告書は世界的な影響力を持つもので、本訴訟についても世界で広く知られる契機になることと思われます。今後も、適宜、海外へも情報発信していきたいと考えております。

引き続き、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

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